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2024年12月20日

渡辺恒雄の死に象徴される新聞の時代の終わり

読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が19日午前2時、肺炎のため、都内の病院で死去した。

渡辺氏は、単に新聞人や巨人軍オーナーに留まらず、提言報道で政治にも影響を与えてきた。

1994年には憲法改正試案を発表し、自衛力保持や環境権の新設、憲法裁判所創設などを明記し、それまでタブー視されていた憲法論議に大きな一石を投じた。

また、1996年から98年までは政府の行政改革会議の委員として、当時の1府21省庁を1府12省庁に再編する報告書のとりまとめに尽力した。中曽根康弘氏、安倍晋三氏、岸田文雄氏ら歴代首相と親交が深く、政界はもとより各方面に強い影響力を持っていた。

これは個人の資質もあるが、当時の新聞という媒体の社会評価の高さによるものでもあった。翻って現在を振り返ると新聞の地位は大幅に低下している。

若者の多くは今では新聞を購読していない。新聞に対する評価は全世代的に低く、ネットだけでなくテレビと比較しても新聞を有用とする層は減少している。

今後新聞人から渡辺氏のように大きな影響力を発揮できるものがでることはないだろう。その意味で彼は最後の新聞人と言えるだろう。


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posted by ドクター国松 at 09:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | マスコミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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