被害が後を絶たない特殊詐欺を防ぐため大阪府の吉村知事は、府の条例を改正し高齢者についてはATMでの携帯電話の使用を禁止することなどを検討する考えを示した。
安易な発想であり、高齢者を全て判断力の無い準禁治産者のようにみなす発想である。このように本人が善意のつもりで、無意識の差別を実施するのは本当に質が悪い。
日本人は概して年齢差別については無自覚である。男女差別についてはようやく改善され、「女性はか弱いからこんな危ないことはさせるべきでない」というような意見は女性差別として厳しく糾弾されるようになった。
しかし、こと高齢者に関してはいまだにこのような善意のつもりの差別がまかり通っている。運転免許の返上圧力もそうだが、高齢者だからといって個々の能力に関係なく一律に差別的な制約を加えることは止めるべきである。
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