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2024年08月05日

植田の利上げに見る、いわゆる世間の正論に従うことの危険性

植田日銀総裁が実行したわずか0.25%の利上げが大きな波紋をもたらしている。円は大幅に円高となり株は大きく下落している。

パニック的な反応なので、ある程度たてば落ち着くとは思うが、植田総裁にとっては予想外の反応であっただろう。

利上げ前の時点では、マスコミを中心に円安を解消し物価上昇を抑える為に日銀は利上げすべきという意見が多数を占めていた。

経済評論家と称する者たちも利上げすべきと日銀を批判していた。多くの国民もこれらのマスコミや自称専門家の意見を聞いて利上げが正しい政策だと思っていただろう。

植田日銀総裁自身は利上げには必ずしも賛成ではなかったようだが、マスコミを中心とする世論の利上げ圧力や経済オンチの河野等の政治家の圧力に屈して利上げすることになった。

日銀は過去にも金融引き締めや金融正常化という建前の下に多くの失敗を繰り返してきたが、今回の利上げも失敗の一つとして記憶に残る可能性は高い。

円高は物価引下げの効果はあるが、急激な円高やそれのもたらす株安は経済に大きな悪影響を与える。政府がNISAを勧めた結果少なからぬ国民が株を買い始めた矢先である。

せっかく給与を引き上げても株が暴落しては消費拡大どころか縮小しかねない。また年金機構等の政府機関も株式運用を増やしており、大きな株安は財政面で悪影響は避けられない。

また、予想外の円高は企業の収支計画を狂わせるし、株安は上場企業の資金調達にはマイナスであり、設備投資を縮小し、個人消費の減退と併せてせっかく上向き始めた日本経済の腰を折る可能性は高い。

節操のないなマスコミや自称経済評論家は今では金利を上げるべきでなかったと言い始めている。

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posted by ドクター国松 at 09:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | マスコミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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