日本人の特徴といえば、勤勉、真面目、謙虚、協調性、親切、礼儀正しい、などが指摘される。また日本は治安のよさや街の清潔さなどが評価されている。
しかし、最近様々な分野で日本人や日本のよさが失われている事例に気づくことが増えてきた。アルバイト店員が店の商品を汚す場面をSNSで流したり、汚い言葉で誹謗中傷する事例が後をたたない。
治安も悪化しており、行楽地ではごみ捨ても目立つ。昔は弱者の高齢者に対する犯罪などは軽蔑すべきものとして犯罪者でも避けてきたのが、今では弱者を集中的に狙う犯罪が増加している。
また、親切や礼儀正しさも薄れてきている。少子化解消が日本の重要目標であるにもかかわらず、幼い子どもを持つ親を「子持ち様」とやゆし、強く批判する声がSNS上で広がっている。SNSには子持ちではない女性が書き込んでいるとみられるケースが散見され、経済的な問題などさまざまな理由で結婚や出産を選択しない人が増え、既婚と未婚、子持ちと子持ちでない人の分断が深刻化している。
これらに共通するのは貧困化と将来への希望のなさである。貧困化で日々の生活におわれることで心の余裕がなくなり、ちょっとした他人への優遇に対し許容することができなくなっている。さらに将来への希望のなさが刹那的な行動をもたらしており、少しでも相手の非を見つければ徹底的に糾弾したり、ストレス解消の為の極端な行動や言動で憂さ晴らしをしている事例も多くなっている。
日本を立て直すには、昔の総中流化のように、普通に働けば将来の心配なく子育てできる環境を復活することが必要である。
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>日本人の特徴といえば、勤勉、真面目、謙虚、協調性、親切、礼儀正しい、などが指摘される。また日本は治安のよさや街の清潔さなどが評価されている。
しかし、最近様々な分野で日本人や日本のよさが失われている事例に気づくことが増えてきた。
『「昔はよかった」と言うけれど』という著書に記されている内容が事実なら、戦前に比べたら現在の方がマナーやモラルが良いのではないかと思えます。
また、空き缶やタバコのポイ捨てが減ったという調査結果がありますが、確かに以前に比べて大幅に減った印象があります。
以前『戦前の少年犯罪』という著書が話題になりましたが、それによると戦前は異常な凶悪犯罪が現在よりも遥かに多かったらしいのです。
人が1日に触れる情報量は江戸時代の一年分で平安時代の一生分であるという話がありますが、私たちは多くの情報に触れることによって錯覚を起こしている可能性があります。