中国の大富豪が販売する「農夫山泉」のミネラルウォーターに不買運動が起きている。農夫山泉のミネラルウォーターのボトルのキャップが赤く、真上から見た時「日の丸」を彷彿させるという理由から、愛国主義の若者が「親日だ」と言いがかりをつけたことによる。
「反日」は中国では無難な話題なので、いろいろな人の不満が集まり、ミネラルウォーターが攻撃を受ける形となった。
日本の国旗によく似ているというのは、あくまでも言いがかりであって、本当の原因は国民の不満である。しかし、政府は民営企業の創業者に対する攻撃を見て見ぬふりをしている。これをみて他の多くの民営企業の経営者も次は自分ではないかと戦々恐々としている。
中国では政府を批判すると逮捕されるが、外国や民間の企業を攻撃しても捕まらないので、不満をぶつける手段として特に日本に関連する企業がターゲットとされるリスクは高い。
日本の中では政府が反日でも民間での友好関係は可能と楽観的に考える者が多いが、実際のところは民間から反日運動が自発的に起こる環境ができており、何時反日運動がおこってもおかしくない。
中国で事業を推進する日本企業の経営者は常に自社がターゲットとされるリスクを考慮した上で中国戦略を考えるべきである。
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