世界の中でアメリカだけが一人勝ちである。中国やヨーロッパ、日本経済と比べてアメリカ経済の成長が著しい。
日本の2023年10─12月GDP成長率は、前期比・年率0.4%減とマイナス成長となったが、アメリカの10─12月期が3.3%増となり、昨年後半の実質成長率はプラス4%程度となっており好調が目立つ。
その一方で財政面を見てみると財政赤字が目立つ。米財務省が11日発表した2023年12月の財政収支は1290億ドルの赤字だった。 前年同月比で440億ドル(52%)増加している。
経済は順調だが財政は赤字、勿論社会保障費や利払いの増加等の支出が増えていることもあるが、一方で経済成長の割に税収が増えないという問題もある。
中間層が没落し富裕層と圧倒的多数の貧困層に二極分化されたアメリカにおいて、貧困層から多額の税金を得られないのは当然だが、株式売買益や配当収入の比率が高い富裕層の税率が中間層以上に低くなっており、十分な税収を得られていない。
アメリカ経済の果実は富裕層に集中しているが、政府が彼らから得られる税収はその果実と比べて圧倒的に少ない。
これがアメリカ財政が改善しない大きな要因である。富裕層の税率を上げるか、中間層を増やさない限りアメリカの財政赤字は拡大し続けるだろう。
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>世界の中でアメリカだけが一人勝ちである。中国やヨーロッパ、日本経済と比べてアメリカ経済の成長が著しい。
アメリカの第3次産業のGDP構成比は約80%に到達していて実体経済は日本国以上にどん詰まり状態であり、もはや産業構造の転換の余地は無い。
しかし、アメリカは日本国とは異なり移民の流入によって人口が増え続けている。だから、アメリカは経済成長し続けていられる。
つまり、人口増による有効需要の拡大により経済成長が可能なのだ。
>その一方で財政面を見てみると財政赤字が目立つ。
基軸通貨発行国は輸入を増やしてドルを世界中に流通させようとしますから、輸入超過にならざるを得ない宿命を負っているのです。
基軸通貨発行国は基軸通貨発行益を得られます。基軸通貨発行国は自国通貨が世界中で使用されているため、海外との取引や融資の大半を自国通貨建てで行えるのです。
つまり、他国から為替変動リスクなしに額面分の財やサービスを購入できるのです。
また、自国通貨建てで他国から借入れができますし、支払利率よりも高い収益率で運用することで利益を得ることもできます。
これが基軸通貨発行特権です。