大谷翔平の来年度からの球団がようやく決定した。総額7億ドル約1015億円ということで史上最高の金額での契約成立である。
この金額が高すぎるとして批判する声は聞こえてこないので、日米の国民の多くはこの金額を妥当なものとして受け入れているように思う。
二刀流選手として高い評価と実績を残した大谷翔平のFA後の金額としてはMLBの相場から見ておかしくない水準と言えるだろう。
しかし、1015億円という金額は日本人の平均的サラリーマンが25000年間働いてようやく得られる金額である。MLBには大谷ほどでなくても同様に日本人サラリーマン10000年分の報酬契約の選手が存在する。
アメリカでは野球界だけでなく他のスポーツ界、実業界等にも多額の報酬を得る者が多く存在する。
報酬面でこれだけの格差のある者が同じ一人一票を原則とする民主主義を維持できるだろうか。自分の10000分の1しか税を納めていない者が自分と同じ権利を主張することに、やがて多くの金持ちは我慢できなくなるだろう。
アメリカの民主主義は既にその前提を失いつつある。民主主義が最も良いシステムである為には国民間の格差が少なく、中流階級が多くを占めることが必要であるが、アメリカには既にその環境は存在しない。
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