米連邦議会下院は3日、ケヴィン・マカーシー議長(共和党)の解任動議を216対210の賛成多数で可決した。3日の採決では、共和党議員のうち8人が解任動議に賛成し、ほかの210人はマカーシー氏の続投を選んだ。しかし、民主党の全議員が賛成票を投じ、マカーシー氏の解任が決まった。
元々解任の原因は議長が民主党に歩み寄り予算を成立させたことにあった。しかし、民主党議員は共和党内の抗争について声を出して笑い議長を見捨てた。
しかし、客観的に考えればこの民主党議員の決定が民主党ひいてはアメリカにとって良い結果をもたらすとは思えない。
つなぎ予算にはウクライナ支援が含まれず、予算が枯渇したこと受けてバイデン政権は今月2日、支援を停止したことを明らかにしている。一方、アメリカ軍の在庫から武器を送る支援については、残された予算は、54億ドル、日本円にしておよそ8000億円だと明らかにした。このまま議長選任が長引きウクライナへの支援が止まれば、ロシアの侵略が成功する危険性もあり、これは世界にとって大きな脅威である。
また、議長選任が長引けば11月18日にはつなぎ予算の期限が切れ、再び政府閉鎖の危機が迫っている。議長が選任されたとしても議長解任を実現した共和党強硬派の影響力が増加するのは避けられず、バイデン政権の予算編成が大きな制約をうけることは避けられない。
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