現在人口減や経済停滞に苦しむ先進国に対し、グローバルサウスと呼ばれる国々が経済的にも政治的にも、国際社会での存在感が高まってきている。
グローバルサウスが世界の国々の大多数を占めるというだけではなく、経済的には2050年までにグローバルサウスの名目GDPの合計が米国や中国を上回る規模にまで拡大すると見込まれること、人口面でも、2050年までにグローバルサウスで全世界の3分の2を占めるようになると予測されていることが挙げられる。
グローバルサウスの国々が豊になることは人類の歴史の中では歓迎すべきことではある。しかし、問題なのはこれらの国々が先進国で発展した技術や知識を用いて発展しているにもかかわらず、その心の本質が合理的な科学的価値観に準拠していないことである。
彼らは技術や知識を活用して経済発展を実現したが、その科学発展の根幹となった合理的な科学的な価値観よりも伝統的な宗教的な価値観を優先していることである。
アラブ諸国が西洋の技術を受け入れて発展しながら、イスラム教的な価値観で女性の行動を制限したり食糧を制限したりするなどはその典型である。
中世から脱し、科学が発展し資本主義を成立させるには民主主義が必要であった。しかし、一旦成立した資本主義や科学技術を利用する上においては民主主義は必要はない。
多くのグローバルサウスの国々が民主主義や科学的合理主義の国民への浸透がないまま経済発展を実現しており、国際社会での影響力を増している。
これらの国の人口が増え続け、先進民主主義国の人口が減少し続ければ、やがて人類は科学的技術は持ちながらも中世的価値観に支配された独裁国家に支配されることになるだろう。
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>中世から脱し、科学が発展し資本主義を成立させるには民主主義が必要であった。しかし、一旦成立した資本主義や科学技術を利用する上においては民主主義は必要はない。
資本主義経済は借金という形でお金を発行するから経済成長し続けなければならない宿命を負います。
全てのイスラム圏の国々は資本主義経済国ですが、中にはイスラム銀行が存在し、イスラム金融が行われている国もあります。
イスラム金融とは無利子による金融ですから資本主義経済ではありません。
もし中央銀行がイスラム銀行になれば資本主義経済国ではなくなり、経済成長する必要が無くなります。
イスラム金融が拡大する可能性は定かではありませんが、資本主義経済の矛盾が拡大して行くにしたがって多くの人たちが資本主義経済の限界を知れば、資本主義経済による国家運営を捨てる日が来るかもしれません。
【KapitalismusA】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-1022.html
【イスラム金融の現状について】
https://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/u201608_1.pdf
【無限の価値を取り出そうとしてはいけない】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-358.html
【PwC調査レポート「2050年の世界」】
https://www.pwc.com/jp/ja/press-room/world-in-2050-170213.html