EVの急速充電器では、その規格を標準化する覇権争いが繰り広げられている。日本では「CHAdeMO(チャデモ)」が主流で、EVの電力を家電機器などに供給できる特徴がある。
しかし日本からの最大の輸出先であるアメリカでは テスラが2022年11月、TPC(テスラ独自コネクタ)をアップデートし北米充電標準規格とし、2023年6月には、自動車関連規格の標準化に取り組んでいる北米の非営利団体SAE Internationalは、テスラのNACSを米国の標準規格にすると発表した。
これに続く形でフォード、GM、ボルボ、ポールスター、そしてEVスタートアップのリヴィアンがNACSを採用すると発表し、さらには世界第2位の自動車メーカーであるVWグループが早ければ2024年から北米のスーパーチャージャーを利用できるようにするという。
日本ではEVの普及が遅れており、日本メーカーもまだ重点をガソリン車においている。一方でアメリカはテスラを中心にEV化の動きが進んでおり、このままでは北米ではテスラ企画が標準規格になりそうである。
ヨーロッパではCCS2規格が普及しつつあり、CHAdeMOの存在感は薄くなっている。
日本市場でのEV化率を高めると同時に、CHAdeMOを標準規格とする為の努力をしないと、日本の自動車産業は携帯電話の二の舞になりかねない。
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