最近ではマスコミや評論家等も日本の衰退について報道することが多くなったが、少し前までは日本は素晴らしいという論調の番組が多かった。
外国人を日本によび日本は素晴らしいと言わせるとか、日本のトイレを外国に持ち込み日本のすばらしさを見せるというたぐいの番組も多かった。
当時、その番組を見ながら、今では日本が世界に誇れるのは多機能トイレぐらいしかなくなったのに、それを誇って日本は素晴らしいと言えるのかとシニカルに見ていたものである。
デジタル化で日本が大きく遅れていること、安全保障面でも大きな問題があり日本人の生命が脅かされても国は何もできないかもしれないこと、少子化で日本に明るい未来は期待できないかもしれないこと、日本は貧しくなりアジアの各国に遠くない未来に抜かされてしまうだろうこと、これらの事実を国民が知ったことは一歩前進である。
願わくば、それで日本を諦めてしまうのではなく、何とかしなければという風潮が沸き起こることである。
旧態然とした日本の官僚システムを破壊し、産業を見直し生産性の低い企業を淘汰し、既得権を徹底的に破壊しない限り日本の復活は難しい。それには多くの犠牲が伴う為既得権益を持つものだけでなく、その周辺で働く多くの国民の反対も起こる。
これを排除し徹底的な産業構造や官僚組織の変革を進める爲には、より多くの国民の意識改革と行動が必要である。
このままでは日本ダメだという認識はその一歩である。その認識があきらめではなく行動に結びつくか否かが日本と日本国民の未来を決定する。
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