アメリカにとって現在最大の脅威となっているのは中国である。軍事力は勿論、経済力においても科学技術においてもアメリカに匹敵しそれを上回る可能性のあるライバルが出現したことはアメリカの歴史においてはじめてのことである。
特に脅威なのがアメリカを抜くと言われている経済力である。これを潰すことがアメリカの国策になっていることは間違いない。
かって1990年代、日本経済がアメリカをしのぎ日本が脅威として認識された時にアメリカが実施したのが徹底的な日本経済潰しであった。
不公正取引との名目の下に貿易摩擦を煽り、為替相場や国際基準の強制、半導体でのMPU分野からの撤退と次々と日本から譲歩を勝ち取り、日本経済を崩壊させることに成功した。
今アメリカは中国に対し同様なことを実施しようとしている。情報漏洩や安全保障面の脅威を建前に中国企業の排斥を行い、中国経済の発展を阻害する戦略にでている。
これに対し中国はアメリカ以外の各国との関係を強化することでこれに対抗しようとしている。中国は1990年当時の日本ほどアメリカ経済に依存しておらず、アメリカの対中政策が成功するか否かは予断を許さない。
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