日本では近年、将来人口が減るからと、スモールタウン構想なるものが注目を集めている。今考えられているスモールタウン構想とは、商店や病院などの施設を、駅やバスターミナルがある場所や、市の支所の周辺などの拠点に集め、人口もその近くに集中することで道路整備や学校数を減らし今までかかっていた余分な金を減らすというものである。
しかし、この構想では国土の大部分が利用されず放置されることになる。人口を増やす努力をせず減ることを前提として諦めてしまっていることにも問題はあるが、それ以上に今でも世界25番目の人口密度を持つ過密国家であるにもかかわらず、その狭い国土を利用せず放棄してしまうところがより問題である。
日本という国に必要なのは、狭いところに縮こまって効率化することではなく、十分に利用されていない国土をより有効に活用する為の工夫をすることである。
成り行き任せにして都市への人口集中を放置するのではなく、知恵を絞って地方の有効活用に尽力すべきである。
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