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2023年01月11日

朝ドラ「舞い上がれ」 事業継続は愚策としか思えない

今日朝ドラを見ていると、社長が死んでしまった会社を妻が引き継ぐことに翻意したという場面が放送されていた。

ドラマだからうまくいくのかどうわからないが、実際の事業承継として考えるとこのケースの場合、事業を妻が引き継いでうまくいく可能性は皆無である。

社長が死ぬ前から、この会社は注文を当てにして多額の設備投資をしたが、受注を取り消され過大設備の状態に陥っていた。返済資金に事欠くことから第一に資金調達が必要となり、第二には別の仕事を早急に受注する必要がある。

しかし、銀行は妻を経営者としては評価しておらず資金調達できる可能性は低い。また、この手の部品製造業で最も必要なのは受注先との密接な人間関係による営業能力であるが、技術的な知識の無い妻にはそれは難しい。

ネジをつくる技術は従業員でカバーできそうだが、社長が担当していた企画や技術改良による提案等は素人の妻では無理である。


金融、営業、技術のどれをとっても妻が亡き社長の代わりをできる要素は無く、事業を継承しても失敗するのはほぼ確実である。当初の予定通り会社を売却するというのがこの場合の最善の方法である。

さあ、ドラマでは都合よく事業承継は成功するのだろうか。



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posted by ドクター国松 at 09:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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