文部科学省はオミクロン株の感染者の濃厚接触者については、別室での受験を認めないとするガイドラインをまとめ、24日、大学などに追試で対応するよう通知した。
濃厚接触者が全国で増加していることから、この文部省の対応を受け、受験生の間に不安が広がっている。
さすがにこれではまずいと考えたのか、岸田総理はオミクロン株に感染した人の濃厚接触者でも、できるかぎり受験の機会を確保できるよう、文部科学省に具体策の検討を指示した。
しかし、文科省の対応にはあきれるしかない。
オミクロン株の感染者の濃厚接触者については、宿泊施設での14日間の待機が求められていることから、受験生についても同様の対応をするのが公平という見地から受験をさせないというのである。
そこには受験生の将来に寄り添うような発想は微塵もない。そこにあるのは表面的な公平を維持することで批判をさける責任逃れだけである。
日本が30年以上も停滞してきたのは、このような杓子定規で組織防衛ばかり考えている官僚に政治を任せてきたからである。
度重なる官僚の失敗から、ようやく自民党内部にも政治主導の動きがみられ始めたが、自民党内での官僚と利権でつながった勢力は根強い。
政権交代で再び官僚勢力は影響力を強めているが、岸田氏には橋本龍太郎の徹を踏まないように願いたいものである。
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