現職の財務次官によるバラマキ批判が注目を集めている。官僚トップが公然と与党の政策を批判するのは初めてのことだろう。
正式に政策が決定されればそれを無視することは許されないが。決定以前であれば意見を述べることは必ずしも否定されることではない。
内容についてもバラマキ批判という点については同意できる。政府自民党を始め各野党からでている現金バラマキ政策は結局のところ一時的な効果しか期待できず、財政を悪化させるだけで日本の問題点を解決できるものではない。
同じ税金を使うなら、もっと長期的で根本的な対策に使うべきである。
しかし、あいかわらずの財務省の財政至上主義には賛同できない。
日本の財政状況について「タイタニック号が氷山に突進しているようなもの」と表現して財政危機を煽っている。
同じタイタニックの例で例えれば、今の日本は氷山に囲まれ身動きできない状態にある。このまま放置していけば氷に閉じ込められ沈没してしまう。突進して出口を求めざるをえないのである。
間違った方向に突進すれば確かに氷山に激突して沈むかもしれない。しかしこのまま財政がないからと何もしなければ氷に閉じ込められ沈む。
正しい方向を見極め、なけなしの燃料(財源)を使って進み、この凍結の危機から脱する以外に日本の進むべき道はないのである。
ここ30年以上、財政難を主張し続ける財務省によって日本は停滞を続け、他国に追い抜かれ続け今や沈没の危機に直面していることを忘れてはならない。
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