河野氏が最低保証年金に言及し支持を失ったことが記憶に新しい。しかし、竹中平蔵氏や野党勢力の中に最低保証年金を主張する者が多い。
しかし、これほど税金の無駄遣いで役に立たない制度はない。
今主張されているのは、年金を賭けているか否かに関係なく月7万円程度の年金を支給するというものであり、その財源は当然増税があてられる。
これは長年家計から営々と年金積立てを実施してきた善良な国民に対する裏切りである。結果的に真面目な者が損をするという最悪の教訓を国民に与えることになる。
また、月7万円では働かないと生活は無理であるが、財源から見ればそれが限界である。同じ働かなければならないなら、働いたら生活できる賃金を得られるようにする方が余程良い政策である。
その財源を確保するには増税が避けられない。最低保証年金は普通に年金をもらっている者に上乗せされるわけではなく、多くの国民や厚生年金受給者を増税の犠牲にし、可処分所得をさらに減らすことになる。
一方恩恵を受ける貧困層の消費が増加することは考えにくく、結果的に国民全体の可処分所得をさらに減少させることになり経済にはマイナスの要因となる。
増税による最低保証年金は多くの国民のモラルを悪化させ、経済停滞を招き、それにもかかわらず貧困層を救うことのできない愚策である。
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