総裁選で岸田氏が2位につけ、決戦投票で逆転するというシナリオが現実味を帯びてきた。河野氏や高市氏が何をするかわからないという不安定さがあるのに対し、岸田氏は常識的で安定感があり、官僚の評価も高いというのがその強みである。
しかし、このことが逆に今の日本にとって岸田氏は総理としてふさわしくない最大の理由でもある。日本が順風満帆に発展している時期なら岸田氏の安定性はプラスになる。
しかし、今の日本は衰退からの脱却が必要とされている時期である。官僚や財界がここ30年間実施してきた行政や経済活動の結果が今日の日本の衰退である。
ここから復活する為には今までの行政や政治を破壊的に見直しできる人材が必要である。官僚に喜ばれるような従来型の政治を行っていては今日の日本の危機からは脱出できない。
過去の路線を否定し、何をするかわからないほど思い切ったことのできる人材こそ次の総理にふさわしい。
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