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2021年04月30日

ワクチン確保失敗にみる日本の官僚の無能さ

菅首相が全国民分のワクチンは確保したと大見えをきってから相当時間がたっているが、さっぱり日本でのホクチン接種は進まない。治験等の煩雑さによる認可の遅れもその一因ではあるが、より大きな原因は官僚の無能さにある。

ワクチンメーカーとの交渉や契約は当然菅首相自身が行うものではなく、官僚組織が実務を担当する。その官僚組織の無能さがワクチンの供給が遅れている主因である。

日本が結んだワクチン購入契約は供給期限や供給量などの大枠しか定められておらず、他国が結んだ契約のように、途中段階の供給量や時期など細かな決まりがない。そのため次回以降の見通しを立てようがない。それに、ファイザーとの契約は供給時期が『年内』となっており、政府が目標とする『6月末まで』の記載はない。現在行われているE‌U圏外への輸出規制に対抗できる条項もない。

だから未だに十分な量のワクチンは入ってこず、今後の予定もわからない。菅首相は7月までに高齢者の接種を終わると言っているが、それはスローガンにすぎず実際の契約に裏付けられたものではない。

さらに未だにワクチン接種体制の目途もついていない。非常時に対する感度が鈍くいまだに平時の殻を破けず非常時への対応ができていない。

昔は日本の官僚は優秀と言われてきたが、それは平時のルーティンワークをこなしている時の話であり、非常時においては日本の官僚組織は先進国の中では最も無能であると断じて間違いはない。

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posted by ドクター国松 at 09:55 | Comment(0) | 官僚政治からの脱却 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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