アメリカの大統領選挙が荒れている。勢力が均衡し大きな差がつかないだけでなく、一応決着がついたとしてもその結果を受け入れず法廷闘争に持ち込まれる可能性が高い。
選挙の過程に信頼がおかれず結果が無視されるなら、それはもはや民主主義ではない。アメリカ社会は経済的に二極分化し、白人と黒人、ヒスパニックがそれぞれ異なる価値観を持ち、宗教的にも無宗教から聖書絶対主義まで広く、互いに共通の価値観をみつけにくくなっている。
分断した勢力がそれぞれ異なる価値観を持ち、互いに相手の価値観を受け入れようとしなければ、それを民主的な手続きで一つにすることはできない。
できるのは多数派が少数派の主張を抑え込むだけである。アメリカのように分断し互いの勢力が均衡している場合、民主的な手続きで国の統一性を維持することは難しい。
分断した国家が国の統一を維持する為には共通の敵が必要であり、その敵と戦う爲に互いの違いを無視し強力な指導者の下に個人の主張や権利を無視してでも団結するしかない。
その敵候補として最も可能性が高いのは中国であり、21世紀中には米中の戦争は避けられないかもしれない。
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