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2020年10月29日

日本人の戦争アレルギーは敗戦から目をそらしたから生まれた

日本人のほとんどは戦争が嫌いである。絶対に戦争は悪だというのが日本人の常識であり大部分の国民の本音でもある。

私自身もその考えに賛成であり、別に戦争がしたいわけでもない。しかし、戦争を嫌うあまりそのリスクに正面から向き合うことから目を背ける態度にし賛同できない。

現代社会においては日本が戦争に巻き込まれる可能性はゼロよりはかなり大きい。とすればそれに備えて準備をするのはリスク管理上当然のことである。

しかし、日本では戦争の可能性について語ったり、企業の武器開発や科学技術の武器転用等戦争に関連しそうなものに対しても異常なアレルギー反応がある。

これは第二次大戦の敗戦から目を背けてきたことによる。当時の戦争の常識を無視し、焼夷弾で民間人を大量虐殺し原爆投下を行ったアメリカに対する憎しみが敗戦のショックで抑圧され、それが戦争という抽象的な概念への憎しみに転嫁された。

敗戦を終戦とごまかし、憎むべく虐殺者であるアメリカにギブミーチョコレートと媚びをうり、憎しみを抑圧し親米だと自らを偽った。

この欺瞞が客観的に戦争の危機と直面することを妨げている。世界のほとんどの国が科学技術の軍事転用を研究しているが、日本だけは頑なにそれを拒絶している。

アメリカに強制された日本弱体化政策を強制ではなく自ら選択したものと自分自身を欺き、今ではそれをすっかり信じ込んでいる。

結果的に日本の安全保障は穴だらけであり、アメリカの要請に応じアメリカにすがりつくことなしには自国を守ることもできない。

しかも、国民の多くはそれを当然のこととして考えようともしない。





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posted by ドクター国松 at 10:00 | Comment(0) | 日本人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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