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2020年05月12日

PCR集計ミスで明らかになった手書きとFAXという日本のIT利用レベルの低さ

東京都は11日、新型コロナウイルスの感染者に関し、都内の保健所から計111人分の報告漏れと35人分の二重計上があった結果、全体の感染者数が76人増加することになると明らかにした。

この原因を聞いて思わずのけぞってしまった。保健所は手書きで感染者数報告書を書き、それをFAXで送って、都で手作業で集計しているらしい。

このITの時代に恐ろしく原始的な方法である。しかしこれは保健所だけの話ではない。日本はIT先進国と思われているが、それはIT技術の面だけであり、仕事にITを活用するという点においては後進国である。

iTコンサルティングをしていた当時よく感じたことであるが、仕事の手順を細かく分析し、新しいIT技術を活用し、仕事の仕組や手順を新しくした方が結果的に効果も効率もコストも安くつく。しかし多くのクライアントは現在の仕事の手順をそのままにしてそれをIT化することを希望した。

ITとは現状の仕事を効率化すべきものであり、IT化の為に仕事自体を変えることは本末転倒だとの意識が現場の従業員の間に根強く、その抵抗を排除するのに多いに労力を要した。

いまだに日本の多くの組織で昔からの仕事の仕方が根強く残っており、余程必要性に迫られない限りそれを変えようとはしない。いまだに多くの役所で紙やFAXが大量に使い続けられている。

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posted by ドクター国松 at 09:55 | Comment(0) | 日本衰退 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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