朝日新聞に、「損しない」カード14枚で800万円失う 男性の怒り、という記事が載っている。その中身を見ると嘆かわしい限りである。
どんな取引で損をしたかというと、「観光農園を営む西山ファームは2015年夏から、果物や米などの商品をカード払いで購入すれば引き落とし日までに、代金に数%の利益を配当として上乗せして返還すると称し、投資を募っていた。商品は買い戻して香港などに転売すると説明し、実際に商品が届くことはほぼなかった。」
破産手続き中の西山ファーム第1回の債権者集会が12日、岡山地裁であり、破産管財人から、負債額は約35億円に上り、投資した約1500人への弁済はできないとの見通しが示されたことにより損失がほぼ確定した。
この取引は投資に興味のある若者の間で口コミで広がり、被害者は20〜30代が9割近くを占める。
朝日新聞によるとこの怒っている男性は、2017年夏ごろにカードで西山ファームが指定する店から商品を買い始め、はじめは10万円程度でスタートした。18年10月からは「保証金」を積み始めた。保証金の配当だけで月約39万円に上る月もあったが、19年2月を最後に入金が停止。800万円の負債を抱え月々30万円超の返済に追われているらしい。
何もせずに月に数パーセントもの利益を得られるシステムがそもそも継続可能なものなのか検証することもなく、目の前の利益につられどんどん投資額を増やしていく。
昔からある典型的な騙しの手口であり、高齢者だけでなく若者もこんな低レベルの手口で簡単に騙されてしまう。日本人の知的レベルの低下は覆いようがない。
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