つい最近まで中国の発展は世界にとって良いことだと考えられてきた。日本や欧米各国が中国に投資し技術を教えることで中国経済の発展を支援してきた。
この方針の根底には経済が発展すれば中国も先進国と同様の民主主義的な国家に代わっていくだろうという幻想があった。
欧米諸国には、民主主義と資本主義が最もすぐれた制度であり、この二つがないと経済を継続的に発展させることは不可能だという思い込みがあったからである。
しかし、中国はインターネットという本来国境が無いはずの分野においても、情報制限をしながらそれを十分に活用し経済を発展させることが可能であることを証明した。
中国式の独裁、情報制限という欧米民主主義とは相いれない政治体制の下でも経済が発展し、民主的な先進国を上回る成果を挙げることができるということは人類にとって大きな脅威である。
長い歴史的な闘争の中でようやく人類は個人の自由や権利を獲得してきた。その伝統を持たない中国が世界の覇権を握れば、せっかく人類が獲得した自由や権利が再び奪われてしまうことになる。
目先の経済的利益だけを見れば中国の発展は世界経済にとってもプラスになる。しかし、これ以上中国が強くなることは人類にとっては大きな脅威であることをよく理解して対応すべきである。
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