日米貿易交渉が妥結し日本政府はウィンウィンであったと自己評価しているが、これは真っ赤な嘘であり実態はトランプアメリカへの無条件降伏にすぎない。
元々の状態から比較すれば、アメリカはTPPに参加することなくTPPのデメリットを避け成果だけを手にしたのである。さらに日本に中国に拒否されたトウモロコシを買わせることにも成功した。
一方日本側が得たものは何もない。自動車や部品への関税撤廃はTPPであれば認められていたものであるが、それも実現できていない。これはトランプ大統領の大勝利としか言いようがない。
日本側は自動車に対する大幅関税の増加や為替への圧力がなかったことをもって勝利としているが、これなどは強気の要求をつきつけ、実際の交渉となればそれを取り下げていくトランプ流の交渉戦略にまんまんとはめられたにすぎない。
中国やEUとも厳しい対立状態にあるアメリカが自動車関税を大幅に引き上げ日本とも対立する可能性は低く、もう少し強気に交渉できたはずである。
強面トランプにビビらされ、アメリカの要求に全面的に屈したというのが、今回の日米貿易交渉の評価である。
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