日本の米債保有額が中国を抜いて世界一に返りざいた。これは手放しで喜ぶべきことではない。日本の対外資産の多くがアメリカ国債であり、日本の保有する金もアメリカに預けられているからである。
米中対立で中国の最後の切り札は米債の売却だと言われている。しかし、敵対行為として米債の売却を利用するのは難しい。米国債は登録制で、米国の安全保障などに敵対する国家の保有分は国際緊急事態経済権限法等により無効化出来る仕組みとなっているからである。
国債の売却を敵対行為と解釈することで中国が保有する米債は無効化される可能性は十分ある。しかし、この場合米中の対立は軍事的な熱い戦争に移行することになるので、アメリカも簡単には国債の無効化を決断することは難しい。
しかし、日本が将来何らかの形でアメリカと敵対するようになった場合は、アメリカは何の躊躇もなく国債を無効化しアメリカにある日本の金を没収するだろう。
軍事的に日本がアメリカに敵対するなどありえないからである。
日本は莫大な海外資産を有しているが、金融資産の多くはアメリカ国債であり金もアメリカに保管している。これは大きなリスクではないだろうか。
日本は軍事面だけではなく資産面でもアメリカに首根っこを押さえられていることになる。これでは生殺与奪の権をアメリカに握られていることになる。日本がアメリカに従属し反植民地として揶揄されるのもやむをえない。
せめて金だけは自国で保管し、運用資産としてのフメリカ国債の比率を落とすべきである。
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