日経新聞によると、3メガバンクが2020年4月入社の新卒採用数を計1800人程度とし、19年4月予定に比べ2割以上、減らす方針だ。ネットバンキングやキャッシュレスの普及で店舗で必要な人員が減少。業務を効率的にするITの導入も進み、採用数はピーク時の3分の1に落ち込む。長引く低金利や異業種の参入で経営環境は厳しく、人員配置を最適にして生産性を高める。
あらゆる面で銀行に対する逆風が吹いている。本業である融資業務については、かなり以前から十分な収益を上げられなくなっている。
市場で資金調達の可能な優良上場企業は銀行からの資金調達を減らしている。また非上場の優良企業についても資金調達が多様化しており、銀行依存の割合が減少し低金利化による収益悪化が進んでいる。
また、ベンチャー企業等へに対しては子会社のベンチャーキャピタル等を通じて資金提供をしているが、審査能力が乏しい為、誰もが認める企業に集中かる結果となり銀行系は十分な機能を発揮できていない。
大手都銀については海外での投資銀行業務で収益を確保しているが、地銀については住宅ローンやカードローン程度しか収益部門がない。
手数料収入の確保を図っても、ネット銀行や他業界による低コストの送金や済機能提供により、個人にとっても銀行に高い手数料を支払う必要性はなくなりつつある。
本業の融資についても、クラウドファンディングの普及が進んできており、さらなる縮小が見込まれる。
窓口にいけば預金ではなく投資信託を勧誘し、手数料収入の確保を図っているが、自分の進めている投資信託の仕組みも説明できないような銀行員が大部分であり、収益の基盤にはなりえない。
既に従来型の銀行は歴史的役割を終えたのではないだろうか。
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