安田氏が解放されたことに対し、ネット上では自己責任論を唱え安田氏の行為を批判する意見が目立つ。しかし、これは世界から見れば異常なことであり、日本の極端で異常な自己責任論として注目を集めている。
そもそも、政府の静止を押し切って観光旅行に行ったのならともかく、安田氏は現地情報を取材に行ったものである。
危険で人質にされるリスクがあるからと、日本人の誰もが危険地域にいかないとすれば、日本は有用な情報を得ることができず、他国に情報を依存せざるをえなくなる。
日本は世界中のあらゆる地域に投資しており、世界のどこであっても日本の国益と無関係な地域はない。ジャーナリストや官僚でなくても国益や企業の利益のために危険地域であっても逃げ出すわけにはいかない場合も多い。
そのためには現地の詳しい情報は命綱である。
自己責任といって個人を批判する以前に、日本国は海外邦人の救出を外国に丸投げし責任放棄した前歴がある。
極端で異常な自己責任論の横行の背景には「人に迷惑をかけない」という元々の日本的美徳が社会保障財源を圧縮しようとする政府・財務省の意向に沿って捻じ曲げられ、国に依存するのではなく、まず自己責任で対応すべきだ、というプロパガンダに利用されたことがある。
政府のプロパガンダに踊らされ、弱者に対し自己責任を追及する同情心の無いネット民やマスコミ評論家の増加が、世界的にも異常な極端な自己責任論の母体である。
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