先週18日から20日まで、韓国の文在寅大統領が訪朝、北朝鮮の金正恩委員長と3度目の南北首脳会談を行った。その後のセレモニーで金正恩は敵国であるはずの韓国の大統領を大仰に誉めそやした、。これは国70周年で初めてのことだった。
このように、今回の文在寅大統領の訪朝は南北の緊張を氷解させたと評価されている。しかし、日本としてはそれを手放しで歓迎するわけにはいかない。
南北朝鮮の統一は勿論のことであるが、宥和するだけでも日本にとってはマイナス要因である。日本の外交は南北の宥和ではなく南北が対立し続けるように誘導するのが本来のあるべき姿である。
アメリカが中国に対し貿易戦争をしかけているが、これは表面的にそう見え、主張もされているように経済面だけの対立てではない。
アメリカと中国の覇権をかけた争いであり、アメリカの目的は貿易関係を是正することではなく、中国経済に打撃を与えこれ以上経済的成長を妨害し軍事力の質的量的な強化を妨げることにある。
翻って日本と南北朝鮮の関係をみてみよう。南北朝鮮には様々な対立や制度上の違いがあるが、反日という点では共通しており、南北が養和すれば連携して日本に対し何らかの反日行動をとってくる可能性は高い。
韓国は決して同盟国ではない、潜在的敵国として位置づけるべきであり、これに北朝鮮が加わることは日本の国益にとってマイナスである。
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