レスリング、バトミントン、アメリカンフットポール、ボクシング、剣道、体操と団体役員がからむパワハラや不祥事が絶えない。
共通するのは、権限と影響力を持つ一部の者が独裁的に組織を支配する封建的な体質である。
彼等が役員として絶対的な権力をふるえるのは別に団体役員としての運営能力がずば抜けているからではなく、過去の栄光と前任者による抜擢によるものである。
実力が伴わないから過剰に権威や権力に依存することになる。逆らう者は許さないという風潮はそこから生まれる。
それに輪をかけているのが日本のスポーツ界の体質である。監督やコーチの中には昔の根性論的な指導理念を持っているものが依然として多く、海外で合理的で科学的な指導法が定着しているのと比較すると、その後進性は際立っている。さらに監督やコーチ、先輩の命令には非合理で納得いかないことがあっても絶対服従するという体質は日本のスポーツ全体に蔓延している。
この状態ではパワハラや権力乱用が発生しない方が不思議である。
学校のクラブ活動からオリンピック代表にいたる全ての段階で合理的かつ科学的な指導法を確立し、盲目的な上位者への服従体質を失くさない限り、日本のスポーツ界はいつまでたっても封建体質を脱却できない。
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