三菱UFJ信託銀行は7日、振り込め詐欺防止のため、80歳以上の高齢の顧客に対し、ATMでの引き出しや振り込みの限度額を引き下げると発表した。
同様なことは他の金融機関でも実施されており、拡大する傾向にある。
詐欺被害等を防ぐという名目であたかも高齢者の為であるかのように説明されているが、とんでもない話である。
これがもし「女性には男性と比較し判断能力が低い者が多いから、ATM利用を制限する。」という話であれば、どれたけ問題かということが理解できるだろう。
高齢者の中で振り込み詐欺等にだまされる者はごく一部である。他の多くの高齢者は能力的に問題が無いにもかかわらずいわれのない差別を受けることになる。
女性は男性より体力が劣るから、特定の運動への参加を制限すると言えば差別だと認識できるのに、高齢者はだまされやすいからATM利用を制限する、ということが差別だとは認識できていない。
高齢者には認知症もいるが、明晰な頭脳を維持している者も多い。これを一律に高齢者は弱者だと決めつけることが親切ではなく差別だということに気付かない。
概して日本人は年齢差別に無自覚であり、世間には様々な年齢差別が差別とは意識されずに存在する。
私がもし80歳以上なら、こんな差別的な銀行からは直ちに資金を引き揚げるだろう。70歳以上の元気な高齢者はこんな年齢差別を無自覚に行う銀行の預金を解約すべきである。
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