日本で見捨てられた世代と言われる40代の貧困が深刻化している。彼らの世代は小泉、竹中の働き方改革というキャンペーンに乗せられ(今安倍が同じことを言っている)、最初に非正規社員としての道を歩み始めた世代である。
その当時、非正規社員は現在のように低賃金・貧困の代名詞ではなく、自由に働き自由な時間を謳歌するというプラスイメージが喧伝されていた。
しかし、それは幻想にすぎず、結果的に非正規社員は企業にとって都合の良い存在として、低賃金でいつでもいらなくなれば解雇できる便利な労働者として使い捨てにされてきた。
その世代が今や40代に突入した。何のノウハウも蓄積できず、不安定な職に怯え、低賃金で毎日かつかつの生活をおくっている。
それが、働き方改革という美辞麗句に踊らされ、非正規労働を選択した者の末路である。
後20数年たてば、彼らが高齢者と呼ばれる年齢に達する。十分な貯蓄も頼れる厚生年金も無く、持ち家も無い。そんな彼らが高齢者になり働く手段を失えばどうなるかは火を見るより明らかである。
彼らの多くは生活保護に頼らざるをえなくなる。しかし、日本の現状は正社員として長年働いてきたものでさえ、年金だけでは生活できない状況にある。
この状況で、これ以上多くの生活保護者を受け入れる余裕は日本にはない。間違いなく彼らが高齢者になる頃には生活保護制度は破綻しているだろう。
そうなれば、日本国は国内に多くの食えない貧困者を抱えることになり、日本の治安は乱れ、現在ある日本の福祉制度のほとんどは機能しなくなる。
今の内に40代の貧困者の老後対策の準備をしておかないと、今の日本社会は大きく変質し破壊されることは避けられない。
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