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2018年01月23日

やはり期待はずれの西郷どん。今日本人が幕末明治で学ぶべきは日本人が失った謀略能力

歴史に学ぶという言葉があるように、人が過去の歴史を学ぶ目的の一つは過去にあった事実を知りそれを学ぶことで現在の問題の解決の助けとすることにある。

日本をめぐる国際環境の変化で中国や北朝鮮の脅威に直面し、同盟国アメリカへの依存が高まる中で如何に日本の独立性を維持するかという難問に直面している現代日本にとって、幕末明治期の先陣の歴史は大いに参考にできるものである。

有料放送局として受信料を徴収するNHKが今再び西郷と幕末を取り上げるのだから、その参考になるようなドラマ展開を期待しているのだが、どうもそうはならないようである。

日本人はアングロサクソン等の白人と比較しあまり謀略は得意でないのだが、こと幕末・明治に限っては外国にひけをとらないレベルの謀略が行われ゛維持的な帰結に重要な影響を与えた。

薩摩における斉興と斉彬の闘争、その過程で発生した調所広郷の切腹、お由良騒動などは面白い題材であり、このあたりを詳しく描けば頭の中に花畑をかかえた能天気な現代日本人に権謀術策の威力と恐ろしさを示すことができたのだが、西郷どんではそのあたりは矮小化され通り一遍に触れられただけである。

これでは、今後もあまり期待できそうもない。

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posted by ドクター国松 at 09:56 | Comment(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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