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2017年12月19日

人は給料に見合う仕事しかしない。安い給料で人を使えば仕事の中身も安っぽくなる。

介護現場での暴行事件等不祥事のニュースが後をたたない。日本人は真面目で勤勉と言われてきたが、その常識は介護現場にはあてはまらないらしい。

他の職業と比較して介護現場の際立った特徴は、働くのに国家資格を必要とし、仕事は相当にハードにも拘わらず給与が低いことである。

介護保険制度に縛られている為、給与水準は国によって制限され、労働に見合う賃金が得られていない、というのが介護の現場で働く人間の実感ではないだろうか。

さらに、認知症に近い状態になった高齢者には介護者に多対する思いやりは期待できず、ストレスがたまる職場である。

元々介護現場のような仕事はそこで働く人の使命感に依存してなりたってきたが、介護施設の増加により、生活する為の仕事として働いている者が大部分になりつつある。

仕事に誇りを持ち満足する為には、社会的な認知、周囲の感謝に加え、労働に見合い普通の生活がおくれるだけの給与が必要条件である。

残念ながら介護職については、他の仕事と比較して労働の割に賃金が低く抑えられている為に社会的な評価は高くなく、高齢の被介護者から感謝の言葉を得られないことも多い。

高齢者の増加により、ますます介護施設の需要が増加することが確実であり、介護の仕事に従事する者の給与水準を見直すことが急務となる。

教師や看護婦がかっての安月給の代名詞から高給取りの代名詞に変わったように、介護職の従事者についても給与を引き上げないと、高齢者の増加に対応する仕事は期待できない。





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posted by ドクター国松 at 10:04 | Comment(0) | 日本社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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