中国当局が今月中旬、北京などの旅行会社に対し、日本行きの観光ツアーを制限するよう通達を出した。
中国人観光客をあてにして観光立国を目指す日本にとっては大事件である。
まだ、どの程度の規模になるかわからないが、中国が韓国に対し実施したような徹底的な制限を実施されれば海外からの観光客目当てに大きな投資を実施してきた日本のホテルや観光業界にとっては大打撃である。
そもそも、日本と多くの分野で利害対立のある中国を主な顧客として事業をすることは企業戦略としては大きな間違いと言わざるをえない。仮に中国が全面的に日本観光を制限し、それで日本企業が倒産に追い込まれるとすれば、それは経営ミスによる自業自得であろう。
もっと心配なのは今回の観光制限が北朝鮮の日本攻撃を見越したものであるばあいである。
アメリカが北朝鮮に核放棄を主張し、北朝鮮が核に拘る限りアメリカと北朝鮮の戦争は不可避である。
その時日本が無傷で済むと考える者はよほど能天気な現実逃避の人間である。中国当局がそれに備えていても何ら不思議はない。
はげみになりますので、クリックをお願いします