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2017年06月23日

気にいらないからと百田尚樹や香山リカの講演会を妨害していると、やがて自分達の首を絞めることになる。

6月10日の一橋大学の「KODAIRA祭」で行われる予定だった百田尚樹氏の講演会が、反対グループの圧力によって、突然中止になった。反レイシズム情報センターの抗議によるものである。

次に、精神科医の香山リカさんが江東区社会福祉協議会で6月27日に行う予定だった講演会が中止になった。レイシストからメールや電話等で多くの抗議の意見があったことが原因と言われている。

百田氏にしても香山氏にしても、その特徴的な発言に対しては多くの批判が存在する。しかし、自分達の意見と異なるからといってその発言の機会を暴力的な抗議行動で奪うというのはいただけない。

百田氏に反対する反レイシズム情報センターはヘイトスピーチに反対することを目的した団体らしい。ヘイトスピーチについては私も反対である。だから公共の場で大音量で不特定多数にヘイトスピーチをまき散らす行為は規制されて当然と考えるが、後援会のような限られた空間での発言を妨害することは適切とは思えない。

また、その報復?として今度は香山リカさんの講演会に対する妨害行為をするのもいただけない。講演会のような場では互いに発言の機会を認め、批判があれば批判するというのが健全な民主主義である。

お互いに実力で相手の発言を封じるようなことを続けていると、結局最も力を持つ国家権力により、全ての発言が制約を受ける社会に変貌することになる。

相手の発言の機会を奪うことは自分の発言の機会を失うことでもあることを理解して行動すべきである。




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posted by ドクター国松 at 10:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 危うい日本の民主主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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