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2016年10月21日

東京オリンピックに関する素朴な疑問、何故当初予算に関係した人物は謝罪しないのか

東京オリンピックのボート・カヌー競技場をどこにするか、ということが注目を集めている。

当初立候補時に本体工費69億円として計画された費用が一時は1038億円まで膨らみ、それでは高すぎるということで見直し491億円まで圧縮したが、それでも高すぎるということで別の候補地に変更するという案が持ち上がってきた。

しかし、何も予算をオーバーしているのは海の森水上競技場だけではない。

東京オリンピック・パラリンピックの費用は当初見込んでいた3013億円の6倍の1兆8000億円に拡大、さらに東京都が負担する大会後整備費用、2241億円を含めると、2兆円を大きく上回ることが明らかになっている。

東京がオリンピック会場に選ばれ、国民がそれを歓迎したのは、コンパクトをコンセプトとし3000億円台と比較的安価な費用で実現が可能と言われたからである。

最初から2兆円以上費用がかかるとわかっていれば、国民はオリンピック開催に賛同せず、東京は選ばれなかっただろう。

オリンピック開催に決定的な影響を与えたのはオリンピック開催費用の見積もりである。この前提が大きく狂ったのだから、本来であれば東京オリンピックを中止すべきである。

個人の例で考えれば明白である。当初3000万円の見積もりで建てはじめた家が途中で2億円かかると言われたら、誰が建設を継続するだろう。

オリンピックの原資は税金であり、所詮自分の金でないから費用が6倍を超えても平気なのである。

日本の国際的立場を考えれば、今更東京オリンピックを辞退することは難しい。しかしだからといって、デタラメな見積もりをだし国民を騙した連中をそのまま許していては今後もこのようなデタラメはなくならない。

オリンピックをしたいから、最初はできそうもない低予算を掲げ、動きはじめたら中止できないと足下を見て、予算とは無関係に費用を膨張させる。これは詐欺である。

このような不当な行為は断じて許してはならない。オリンピックの予算作成に責任のある人物を全員白日の下にさらし、テレビの前で言い訳なり謝罪なりをさせるべきである。







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posted by ドクター国松 at 10:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 税金の無駄遣い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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