BLOGOSに【悲報】バカンス満喫中のイタリアと日本
性に至ってはボロ負け という記事が載っている。
これには関心のある人が多いらしく現時点で26件の
コメントがついている。
このコメントを見てみると、
・休みが少なく労働時間が長い、
・書類作成や会議のような非効率な仕事が多い
・高齢の無能な社員が多い
・海外の製品は90程度だが、日本製品は100の品
質を要求する。この90を100にするのに多くの時
間と労力をか けている。
等の意見が見られ、いずれも日本の労働面を生産性
が低い原因としている。
しかし、実態は異なる。
労働生産性とは、社員1人あたりの付加価値(≒限界
利益(粗利益))を表す指標である。
結論から言えば、日本製品の粗利が低いから生産性
が低いのである。
例えば、日本のお家芸である自動車だが、フェラーリ
と比較するとフェラーリ1台あたりの利益率が17.6%
だが、トヨタ車では8.9%にすぎない。
従業員一人当たり利益はフェラーリがトヨタの2倍にな
る。
当然生産性はフェラーリの方が上である。
フェラガモと日本の靴メーカーを比べても同様の結果
がでるだろう。
要するに、日本企業の新製品開発やマーケティング等
の経営能力が低い為、高く販売できる付加価値の高い
商品を持たないことが、日本の生産力がイタリアに負け
る原因である。
円高になると下請けに値下げを強要してでもドル建て
販売価格を下げないと売れないような凡庸な製品ば
かり作っていては生産性向上は期待できない。
円高になれば堂々と値上し、それでも売れる商品を
作らないと、日本の生産性は何時までもイタリアに
勝てない。
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