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2016年08月16日

ソフトバンクが売上520億円のアームには3兆3千億円だせても、売上2兆4千億円のシャープには4千億円もだせないという日本企業の現実

台湾の鴻海精密工業がようやく3888億円を出資し

シャープ買収の手続きが12日に完了した。


買収が決定してから1000億円減額されたことになる。


一方でソフトバンクは売上が520億円にすぎないイギ

リス企業のアームを3兆3千億円で買収した。


売上2兆4千億円のシャープの9倍近い価格である。

ソフトバンクならシャープぐらい簡単に買収できるのに

と考えてしまった。


しかし、孫氏にとってシャープは4千億円も出して買う

価値はなく、アームはその9倍でも買う価値があった

だろう。


これが日本企業の現実である。


特許の取得数だけ見れば、我が国は世界一の特許

国である。


しかし、特許数は多くても、その特許を事業化し世界

をリードするような事業に育てるという点では日本企

業の現状はさびしい。


取得した特許の多くは事業化されず企業の中で埋も

れている。これは日本のサラリーマン経営者がリスク

をとれないからである。


誰が見ても有望な分野には資金を投入できても、結

果のわからない新しい事業には投資できない。


その結果、日本企業の多くは、欧米のどこかがやって

る事業を多少便利に高品質にしているものにすぎな

い。


これでは、多額の資金を投入してまで買う価値はない。


今、日本の大企業の中でどれだけの企業が買収するに

値するか、大企業の経営者は自らを見直すべきである。








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posted by ドクター国松 at 10:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本企業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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