イギリスのEU離脱問題でマーケットが大きく揺れ
た。これを書いている段階ではまだ結論はでていな
いが、ギリシャの時もそうだつたが、EUが原因となり
世界が振り回される現象が続いている。
これは今回だけで終わりそうもない。今後もことある
ごとにEUの危機が喧伝され、投機勢力に利用され
続けるであろう。
EUのシステムには致命的な欠点がある。各国の権
限はEUによって制限されるが、財政については各
国が責任を持つ必要がある。
イギリスはユーロを採用していないが、ユーロを採用
する国については金融政策の自由もない。
問題となっている移民問題も含め、様々な国の政策
がEUによって決定されるにも拘わらず、最後のツケ
である財政赤字はそれぞれの国と国民が支払わさ
れる。
ドイツのように勝ち組はともかく、負け組の国家やドイ
ツのライバル国家については不満がでるのは当然で
ある。
政策を決定したところが、その結果として影響をうける
財政や国民生活に責任を負うのが当然である。
しかし、EUでは政策は決定するが、国家の財政や国民
生活には責任を負わない。
これではこのシステムは円滑には機能しない。
国家の垣根がなくなりEUで財政が一本化されない限り
今後もEUは世界の金融市場混乱の原因であり続ける
だろう。
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