165億円もの大金を使い米グーグル最高事業責任
者から2014年9月にソフトバンクに招いたアローラ
氏がソフトバンクを去ることになった。
数年のうちにトップにつくつもりでソフトバンクに入っ
たアローラ氏に対し、孫氏が後5年から10年は自ら
指揮をとることを選択した結果である。
ビルゲーツは早い時期から実質的に引退したが、何
故孫正義は引退に踏み切れなかったのだろうか。
それにはマイクロソフトとソフトバンクという会社の決
定的な違いが関係しているように思う。
マイクロソフトはwindowsで世界を席巻し、パソコン
OSという分野では一人勝ちでありライバルが存在し
ないところまで成功した。ビルゲイツが引退してもこ
の分野でのマイクロソフトの優位は変わらない。
一方ソフトバンクについては本義用である通信分野
においてライバルを圧倒しているわけではない。
さらに、ソフトバンクをソフトバンクたらしめていたベン
チャーの投資については、孫正義個人のセンスに依
存するところが大きく、他で置き換えることは困難で
ある。
マイクロソフトはビルゲイツが一線を退いた時には盤
石であったが今のソフトバンクは盤石とは言えない。
ソフトバンクが他に追随を許さないビジネスシステム
を構築できない限り、当分孫正義は引退できそうもな
い。
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