前回の消費税増税前の2013年7月29日、日銀の
黒田東彦総裁は東京都内で講演し、来年4月に8%、
平成27年10月に10%に税率を引き上げる予定の
消費税の増税について、「2段階の引き上げによって
消費税の増税について、「2段階の引き上げによって
日本経済の成長が大きく損なわれることにはならない」
と述べた。
その予想は的中しただろうか。
その予想は的中しただろうか。
2014年の消費税増税後、景気は急速に悪化し27年
10月に予定されていた10%への増税は実施不可能
となり、増税時期は延期された。
しかし、黒田日銀が大幅な金融緩和を実施したにも
拘わらず、インフレ目標が達成できないだけでなく、
円高に戻り再びデフレに落ち込むリスクも高まっている。
結果的に2017年4月に予定されている消費税再増税
についても延期論が高まっている。しかし、財務省と
増税勢力は何としても増税を予定通り実施しようとマス
コミや学者を総動員している。
適切な金融政策を適切なタイミングで実施するには、
経済の現状を客観的に分析し正確な予想をたて金融
政策を実施する必要がある。
2013年時点での予想が大きく外れたように、国民の
生活や経済の回復より、財政再建の為の増税を優先
したい財務省出身者が日銀総裁では、正しく効果的な
金融政策は期待できそうもない。
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