トランプ氏が共和党の大統領候補に選ばれる可能性
が高まりつつある。
大統領選ではクリントン氏が勝と思われているが、ト
ランプ氏が大統領になる可能性も否定できない。
トランプ氏が従来の大統領と大きく異なるのはアメリ
カの役割に対する考えである。
彼はNATOや日米安保条約におけるアメリカの役割
を縮小したいように思える。
曰く、日本を守るのにアメリカが犠牲を払うのはおか
しい。日本を守るのに必要なアメリカ軍基地の維持
費用は日本が負担すべきというものである。
これは多かれ少なかれアメリカ人の本音であろう。
元々日本のアメリカ軍基地は日本の再軍備を抑制
する目的でおかれたものてあったが、冷戦時代には
ソ連に対する抑止力としての役割を持っていた。
冷戦が終了した今、アメリカ人の多くは在日アメリカ
軍基地の役割を日本の為と考えている。
また、日本も中国の脅威に対抗する為にアメリカ軍
基地は必要と考えている。
思いやり予算などは、その考えから容認されている。
もしトランプ政権が誕生すれば、日本の米軍基地負
担は間違いなく増加する。
一方、可能性はすくないがアメリカがアジアでの中国
の覇権を容認すれば基地の撤退もありうる。
この場合、日本は中国とどう対峙していくのか。
いずれにせよ、アメリカのアジアでの影響力は長期的
には減少することが予想される。
アメリカで大統領が交代し、日本で憲法改正議論が
活発になるであろう今年、アメリカの影響力減少を前
提に日本の安全保障はどうあるべきか考える必要が
ある。
念仏のように平和平和と唱えていても、日本と日本国
民の安全は保証されない。
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