アメリカで所得格差の拡大が止まらない。米国統計局
のデータによると米国の貧富の差は過去40 年拡大し
続けている。
今では上位1%の超富裕層が持つ資産は、下位90%
が持つ資産の総量よりも多い。さらに金融資産の40%
以上を保有している。
上位10%では所得の5割、資産の7割を占めている。
また、上位20%をとれば金融資産の90%以上を占
め、納税面でも上位20%の高額納税者が、連邦税
総額の70%近くを負担している。
古代ローマ帝国においては、市民が農地を失い没落
し、有力者に富や土地が集中することで、民主制から
帝政に移行した。
所得や資産格差がこれほど拡大し、国家に対する納
税負担においても格差が顕在化している中で、国民
の平等を建前とする民主主義の価値観が何時まで富
者の支持を得られるだろうか。
極めて疑問である。格差がこのまま拡大し続ければ、
アメリカ合衆国がある日帝突然帝政を採用したとして
も何ら不思議ではない。
施しをする者と施しを受ける者は平等たりえないから
である。
民主主義を支える政治的基盤は健全な中産階級以外
にありえない。アメリカの現状は日本の手本にはなりえ
ないのである。
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