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2016年01月20日

所得上位62人の資産が下位36億人と同じという、グローバル資本主義でもたらされた民主主義の危機

貧困問題に取り組む国際NGO「オックスファム」は
18日世界で最も裕福な所得上位62人の資産が、下
位36億人の資産とほぼ同じだとする報告書を発表し
た。

これは民主主義の前提となる経済構造が崩壊しつつ
を意味する。

現在の民主主義をもたらしたのはブルジョア革命であ
る。新しい資本主義経済の下で勃興したブルジョア階
級が身分制と土地支配に基づく王政・貴族制を打倒し、
王政に代わる政治システムとして採用したのが国民の
平等を前提とする民主主義であった。

資本主義勃興以前においては、国富のほとんどを王家
や貴族が所有しており、庶民の持ち分はごくわずかであ
った。

しかし、資本主義の勃興によりブルジョア階級の保有す
る富は貴族を上回るものとなり、ブルジョア階級が政治
意識を持つ前提となった。

しかし、当時は個々のブルジョア階級の保有する資産は
それほど多くなく彼らの間の格差もまだそれほとせ大きく
なかった。

国民の平等を前提とする民主主義が支持を得られた原因
はそこにある。

しかし、今やグローバル資本主義の下で富の格差はブル
ジョア革命以前のアンシャンレジーム時期を上回るぼと
に拡大している。

権力の源泉が富であることは今も昔も変わっておらず、国
民の平等を前提とする民主主義が富者が支配する独裁制
に移行しても何ら不思議はない。

既にアメリカにおいては、民主主義といいながらも、富者の
資金援助を受けられなければ、大統領にはなれない。

民主主義の社会前提は国民の平等であり、一部の大金持
ちが富の多くを支配する体制より、多数の中流階級が存在
し富の多くを支配する体制の方がより民主主義に相応しい
ことは言うまでもない。

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posted by ドクター国松 at 10:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | グローバル資本主義 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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