2016年になってから急速に円高が進んでいる。マス
コミや経済評論家に言わせると、年末年初にかけて
様々な危機が表面化し、安全資産としての円が買わ
れているらしい。
しかし、冷静に考えればおかしな話であり何の説得力
もない。
日本は多額の借金を抱え、少子高齢化で深刻な社会
保障費増大に苦しんでいる。
さらに、原油の大部分は中東に依存しており、目先原
油価格がいくら安くても中東からの原油供給が途絶え
ればたちどころにパニックに陥る。
サウジとイランの国交断絶という材料は、どう考えても
円を買う要因にはならない。
さらに、北朝鮮が水爆実験をおこなった。水爆ではない
との見解もあるが、ミサイルに搭載可能な核兵器を持つ
狂気の金坊やが核兵器の威力を増大させることに成功
させたことは、円売材料ではあっても円買材料ではあり
えない。
しかし、何故か円は世界最強の国家であるアメリカ通貨
のドルに対しても強くなる。
経済や安全資産という理由で円高を説明しているのは
単に本質をごまかす茶番にすぎない。
実際のところは、儲けるために円買・株売を仕掛けてい
るにすぎない。
日本市場の過半数を外国勢力に握られて以来、日本の
為替や株は金融資本のオモチャであり、思うように操作
されている。
円高の次には、円安と日本国債売りが予定されている。
日本の金融当局はもっと真剣に為替と株式市場を注視し
戦略的に対応すべきである。
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