習近平がイギリスを訪問し、中国とイギリスが親密
さを増している。
皮肉な話である。中国はさかんに日本の侵略を批
判し国内外で執拗に攻撃しているが、元はと言えば
日本の中国侵略もイギリスの中国侵略がきっかけ
である。
しかし、現在中国はそのことには一切ふれず、ひた
すらイギリスとの友好関係構築を急いでいる。
アメリカが反中姿勢を強めたことに対抗するため、ヨ
ーロッパを味方につけるという合理的な戦略に基づ
くものである。
強欲で実利主義のイギリスが現時点で自国に有益な
中国の資金提供を拒む理由は何もない。
口では人道と民主主義を唱えながら、利益のために
は悪魔とでも手を結んできたのは、イギリスおよびヨ
ーロッパ白人勢力の伝統的手法である。
中国は日本に対しても、日本の技術や資金を必要と
した時期は侵略批判を控えていたが、その必要がな
くなった現在、厳しい攻撃を続けている。
イギリスやヨーロッパ諸国に対しても、情勢が変われ
ばいずれ同様の批判を復活するだろう。
しかし、老獪なイギリスやヨーロッパ諸国は、単純な
日本とは異なり、無条件に中国を礼賛しありったけの
技術や資金をつぎ込むことはないだろう。
中国とイギリスの友好関係とは、狐と狸の騙しあいその
ものである。
日本ももっと老獪な外交戦略を学ぶべきである。
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