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2015年08月20日

消費税増税の悪影響は1年たっても終わらない

15年4-6月の消費低迷について、その原因を物価上
昇による実質賃金の低下に求める学者や評論家が多
い。

彼らが同時に指摘するのは去年の消費税増税の影響
は関係ない、ということである。

次の再増税を推進する立場の彼らにとって、消費税増税
の悪影響が何時までも続くことは困るのである。

彼らの理屈は、前年4-6月には既に消費税が増税され
ており、今年の4-6月との比較では消費税増税分は差が
なく消費に影響を与えない、というものである。

しかし、実際に余裕の無い生活をおくっている人間には
その理屈が机上の空論であることがわかる。

去年の消費税増税で家計の可処分所得が大きく減少し
家計の消費体力は大きく低下している。

多くの家庭にとって、消費税増税は生活の質を低下させ
ることになった。そして、それはボディブローのように家計
にダメージを与え続けており、1年が経過しても元には戻
れない。

確かに円安による物価上昇が消費低迷の大きな要因だ
が、その裏には消費税増税により体力が低下し生活水準
を落さざるをえない家庭の懐事情の悪化がある。

増税による家庭の体力低下が、今回の円安による物価上
昇の影響をより大きく受けさせたというのが今回の消費低
迷の真の原因である。

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posted by ドクター国松 at 09:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 消費税 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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