ブロゴスで日本は絶対に徴兵制にならない、という主張
を見たが、その論拠は私からみると十分な説得力に乏
しい。
自衛隊員の数が22万人程度しかないことを根拠に、
自衛隊にはこの数の武器しかない。だから徴兵しても
意味がない、と結論づけている。
しかし、武器は必要とあれば生産すればすむ。さらに
旧軍や他国軍隊の階級構成は、「兵(陸自では陸士階
級)」が最も多いが、自衛隊の場合は「曹」階級が最も
多く、いつでも多くの兵士を指揮できる組織構造になっ
ており、徴兵制による兵士の増加の必要性を否定する
根拠とはなりえない。
また、兵器が高価になっており、やる気のない兵士に
使用させるはずがない、という主張がされている。
確かに高価な戦闘機等は素人に使用させるのは難し
い。しかし、現在の戦闘の多くは近代兵器がまともに
激突するよりは中東に代表されるような銃器や携帯
ミサイルによるものが多く、それには十分対応可能で
ある。
また、やる気の有無についてだが、徴兵し24時間監視下
におき、小グループに分け、グループ単位で徹底的にムチ
とアメを用いて目標達成を強制する洗脳教育を実施すれば
命令に対してはすばやく反応し、全力で目標達成のために
忠実に行動する兵士を育てることは難しくない。
管理者養成学校ではわずか2週間の地獄の特訓で
人の行動様式を大きく変化させている。
短期間では行動様式の変化は長続きしないが、徴兵
し1年以上このような環境の中におけば、命令に忠実
な兵士を作ることはそれほど困難ではなく、徴兵で集
められた兵士も自衛隊の下士官の補完勢力として、
銃や携帯ミサイルでの戦闘には十分使用できるよう
になる。
つまり、自衛隊員の数が少ないことや武器が高価なことは
徴兵制を否定する根拠にはなりえない。
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