財務省が8日発表した3月上中旬(1〜20日)の貿易
統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた
貿易収支は1016億円の赤字(前年同期は1兆1670
億円の赤字)。上中旬ベースの赤字は42カ月連続。
輸出額は前年同期比8.8%増の4兆3415億円。輸入
額は13.8%減の4兆4432億円だった。〔日経QUICK
ニュース(NQN)〕
貿易収支の赤字は大幅に減額されたが、これだけの
円安になっても依然として赤字を脱しきれない。
貿易収支の赤字は燃料輸入の増加によるところが多
いが、輸出の伸びが少ないことも軽視できない。
2014年の輸出額は73兆円(平均為替105.94円)
と2008年の81兆円(平均為替103.39円)には遠く
及ばない。
2015年に前年比9%輸出が増加したとしても79.57
円で2007年の84兆円(117.75円)には達しない。
(2015年3月は120.38円)
円安でも過去の輸出額に及ばないのはそれだけ日本
企業の製品力が低下していることを意味する。
家電業界に代表されるように日本企業の海外競争力
は低下しており、このままでは円安政策をとっても日
本経済は強くならない。
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